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Monday, November 27, 2006

美について

 これ、アホだ・・・。しかしおもしろい。
 中東でよく「お前の宗教はなにか」と尋ねられ、面倒なので「仏教」と答えてきたが、仏教の教えを学んだことはないし、したがっていることもない。「どういう宗教か」とつっこまれて詳しく説明できたとしても、自分の宗教だと言うことに違和感があることは否めない。尋ねてくる連中は連中で「イスラム教のほうが優れている」と言ってバカにしてやろうと手ぐすね引きながらこの話題を出してくるので、はっきり言ってめんどくさいのだが、それでも自分の宗教観はどのようなものかは説明できたほうがよいだろうとは思わされてきた。
 自分なりの人生観なり自然観、対人関係のありかたなどは特定の何とか教とかいうものに基づくのではなく、なんとはなしに受け継がれてきた日本的な感覚なのだろうと思う。実際はこれが宗教的な意味を持っていると考えるが、なに教とか、どういう宗教かといわれても説明できない。
 私は和食が好きだが、たとえばおひたしのような菜っ葉をゆでただけの料理を料理として出す文化はあまりないだろう。なるべく手を加えず、そのものの味、ひいては命をいただく、という発想は日本人的な自然観、さらに宗教観を表しているのではないかと思う。茶道の様式にはあまり関心はないが、それぞれの客に対応するもてなしのあり方や、もてなされる側の姿勢といった部分は参考になるし、対人関係における距離のとり方という点で日本人的な感覚に影響は与えているかもしれない。こういう感覚は私は美しいと思うし、愛している。自分の宗教観を説明するとすればこういう感覚を解きほぐしていく作業が必要なのではないかと考えていて、とりあえずはうまいものを食わねばとまあ贅沢もするわけだ。
 いまさらだが、漫画雑誌のモーニングで連載している「へうげもの」が衝撃的におもしろい。戦国時代の話だが、武力よりもそれぞれの価値観を切り口に描いていて、信長や光秀、秀吉といった天下人が己の考える美しさ、価値観を天下に打ち出すのに対し、黒を至上の美とする千利休の思惑がからみ、それらの間で武人として、数寄者として、物欲と出世欲との間でゆれる主人公古田佐介(織部)、という設定が非常によい。この価値観の押し付けに対して、己の思う美しさをどこまで貫けるかという点も主題になっていて、そのあたりが単なる戦国武勇伝的なものではない斬新さがある。この人らしいど派手な構図と登場人物の表情やしぐさがまた笑える。
 謀反を起こして信長に攻められ、名器「平蜘蛛」とともに爆死する松永久秀は主人公に対し、「いずれお前も決めねばならぬ。圧倒的な力を持つ者が現れたとき、わしの道を選ぶか、あきらめる道を選ぶかをな」と説く。同じく謀反を起こした荒木村重は、本能寺の変後に頭を丸めて秀吉の前に現れ、「道端に落ちたる糞のごときものになった」として荒木道糞と名乗って、名物を渡して命乞いをする。荒木は茶を飲みながら、主人公に向かって「これがわしの生き様や。たとえ卑屈になろうが・・・己が城やったここで頭を下げようが・・・わしはひそかに勝っておる。生きてさえおればええ物を奏でられるんやからな。もはや信長にはでけへんことをやれるっちゅうわけや」とほくそ笑む。この後、秀吉、家康の天下において佐介がどのように生き、死んでいくのかというあたりが見ものである。
 天下人とは常に価値観を押し付けるものなのだが、基本的に独裁者の発想であって、前近代的な政治手法なわけで、いまさら美しさを押し付けようという日本の首相は天下人にでもなりたいのではないか。これに対して、己の美を貫くか、はたまたあきらめるのか。「いずれお前も決めねばならぬ」ということかもしれませんな。

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Comments

安田さん
「アホだ」なんてとんでもありません。
このフランス人は、なかなか奥深いところで文化を理解していますよ。茶を点てる場所や相手の身分も問わずに誰でも参加できるという「野点」という茶道の原点に立ち返って多くの人々と交流しようとしているのですから大したお方です。

Posted by: wattan. | Monday, November 27, 2006 at 11:04 PM

まあほめ言葉ですので

Posted by: 安田 | Tuesday, November 28, 2006 at 12:56 AM

「へうげもの」って何?というわけで買い求めました。仕事に追い詰められていたので一冊だけにして良かった。レジでお金ないことに気付きびっくり!野口さんもないのにいい度胸でした。松永久秀とこは読みました。まだ意味は分からず!

Posted by: 速水 | Tuesday, November 28, 2006 at 06:54 PM

信長がゲイで、家来の森蘭丸と本能寺の変で心中した話しって知っていますか。

それから、武田信玄なんかも。つまり当時は当たり前だったのだということ。

戦国武将のことを哲学的に語りたがる輩に、そのことをどう思うのかいつも訊きたい。そういうことを含めて信長や戦国武将を知ってやがるのかと。

知らない奴らに「ブロークバックマウンテン」はくだらない、ゲイとかレズビアンとかは西洋の自由主義だとか言って貰いたくないですね。

Posted by: マサガタ | Wednesday, November 29, 2006 at 12:21 AM

戦国武将だけでなく、寺院とかもそうですね。空海がもちこんだとか。ゲイではなくバイではないですか?ゲイの正しい使い方がよくわかりません??話変わりますが、イラクに行ってた自衛官のうわさを聞きました。給料二重どりで、万が一死んだりすると多額のお金が出るらしい。それは何で決めているのですかね?

Posted by: 速水 | Wednesday, November 29, 2006 at 03:50 PM

心中だったという解釈をしている人がいるということでしょうか?

当時男色が普通に行われていたことはほとんど常識レベルでしょう。両刀とゲイは違うのではないでしょうか。
両刀であること、もしくは男色であることが哲学的に語ることに影響を与えるとは思えませんが

Posted by: 安田 | Wednesday, November 29, 2006 at 07:51 PM

安田さま

私は茶より鮨ですね!ここではこれで観れるのかな?

http://www.youtube.com/watch?v=G8OHSHOZ-9s

Posted by: 沢宏子 | Wednesday, November 29, 2006 at 11:14 PM

すいません、、カテゴリーの鮨(検索で)。(←何指示してんだよ、この人)

日本文化は深いです。私は「源氏物語の中でどの女性が好きか?」と今の会社の面接で聞かれ(アメリカ人の支社長)「玉蔓(たまかずら)」と元気よく答えて、まんまと入社しましたよ。ほかの人々の中には「ゲンジ、、それは何ですか?」という輩も大勢いたそうです。

Posted by: 沢宏子 | Wednesday, November 29, 2006 at 11:22 PM

今日の夜の話題はゲイとホモとレズとバイの違いでした。調べると語源からくる意味や使われた経緯で加わった意味合いなどはなかなか興味深いですね。

Posted by: 速水 | Thursday, November 30, 2006 at 01:20 AM

修正します

マサガタさん

本能寺の変は明智による襲撃ではなく、信長と蘭丸の心中事件だったということでしょうか。明智の襲撃がなかったとするとかなり驚きです。

どのように「哲学的」に語られているのか、簡単にでもご説明いただけるとありがたいです。頻繁に出てくる話なのでしょうか。
信長や信玄に男色の習慣があったというだけで論理破綻するような、戦国武将に関する「哲学的」考察がそれなりの支持を得ているということのようですが、この点も私は無知でしたので、できれば情報元を示していただけると助かります。

Posted by: 安田 | Thursday, November 30, 2006 at 01:32 AM

沢さん

それはアメリカ人支社長が深いですね

Posted by: 安田 | Thursday, November 30, 2006 at 01:33 AM

常識でしょうか。NHKの大河ドラマでは出てきません。要は常識の全然違う時代のことを持ち出して現代の倫理を語るのは不適切だということです。お歯黒をしてない既婚女性がでてこない時代劇を本物の江戸時代と思い憧れるようなものです。

Posted by: マサガタ | Thursday, November 30, 2006 at 12:33 PM

学芸会レベルの大河ドラマを基準にしても無意味と考えます
それよいとして、戦国時代に男色がなかったと哲学的に主張しながら現代の倫理を語る人がいるということですか?
大河ドラマやその他の時代劇で男色やおはぐろ女性が出るよりも、そういう主張を聞く機会は多いですか?初めて聞きましたので興味あります
情報元を出していただけると分かりやすいのですが
あと、心中の話も詳しくお願いします

Posted by: 安田 | Thursday, November 30, 2006 at 01:15 PM

ごめんなさい。携帯からコメントを出すと不通のメッセージが何度も出され、その度に送り直したので、同じコメントが何度も投稿されてしまったようで。重複しているのは消してください。悪気はなかったことをご理解下さい。

森蘭丸との死は心中という表現は行き過ぎでしたが、つまりのところ、最後まで本能寺で共に過ごしたと言うことです。

日本に同性愛嫌悪を持ち込んだ欧米諸国が今や同性婚を認める程の運動が起きています。日本でも、その流れを受けて同性愛解放運動が起こっているようですが、それって矛盾してないかなと思うまでです。

情報源に関してですが、私がアメリカ留学中に初めて日本にも男色があったことを知ったということです。実を言うと、アメリカ人で日本研究の専門家がそのあたりのことを書いた書籍があります。いずれそのことをJANJANなんかで紹介しようかと思います。日本のことを一番よく知らないのが日本人だなとつくづく思いました。

SAYURI、ラストサムライ、硫黄島からの手紙なんかと同じですね。日本の真の姿を知らない日本人に「日本の美や伝統」を語る資格はありません。

Posted by: マサガタ | Friday, December 01, 2006 at 11:03 PM

了解です
一つ残して消しておきます

信長と蘭丸が最後までいっしょに過ごしたというか、あれは寺ですが籠城戦ですから、中にいた武士はほとんどみんないっしょに死んでます。「最後までいっしょに過ごした」とはどういう意味なのでしょうか。いずれも本能寺から逃れることは不可能だったでしょうから同じ寺で死ぬしかなかったでしょうけども、死の直前まで愛を確かめ合っていたということでしょうか

心中というのは、身分の違い等の社会的制度の中で、どうやっても結ばれることの許されない愛し合う二人が、せめてあの世で、と自害する行為で、それが信長と蘭丸となるとかなりおもしろい歴史解釈になります。信長は叡山焼き討ちにするほどの天下人で、彼に刑罰を与えることのできる人間はいなかったでしょう。せめてあの世で、と自害したとは思えません。いいすぎ、というか、日本にお詳しい方が心中と同じ範疇に入れている以上は、何かそれを示唆する資料等があるのではないかとむしろ期待しています
戦国武将の場合、権力者が性の発散対象を女性だけでなく男にも広げただけで、基本的に前髪もあえて落とさないような若い美男子で、同性愛というよりはやはり男色という表現のほうがよいと思います。戦場には女性はつれていけませんので、代わりに男ですませた面もあります。同性愛の話をする上で、戦国武将を題材にするのはかなり無理があると思います。そこに愛があったかどうか、という検証から始めないといけませんし

よく分からないのですが、「日本のことを一番よく知らないのが日本人だな」というのは、マサガタさんの知らない話を米国人が書いていた、というお話でよろしいでしょうか

>SAYURI、ラストサムライ、硫黄島からの手紙なんかと同じですね。日本の真の姿を知らない日本人に「日本の美や伝統」を語る資格はありません。

これが分かりにくいのですが、基本的に米国人のつくった映画ですので、文脈から解釈すると、日本人よりも日本の真の姿を知っている米国人による、日本の真の姿を描いた作品ということでしょうか
硫黄島はまだ見てませんが、SAYURIとラストサムライについては、はっきりいって私はあれは日本には見えません

Posted by: 安田 | Saturday, December 02, 2006 at 03:03 AM

>戦国武将の場合、権力者が性の発散対象を女性だけでなく男にも広げただけで、基本的に前髪もあえて落とさないような若い美男子で、同性愛というよりはやはり男色という表現のほうがよいと思います。

武田信玄と高坂昌信のお話はご存知でしょうか。それから信長の蘭丸も5万石の大名に出世するなど、単なる性の発散だけだったとはいえない事例もあります。豊臣秀吉が信長のわらじを腹で暖めたという逸話もホモっぽいすよね。いわゆる余興とも病的だったと解釈する男色とはちょっと違った愛の形があったと推測されます。

ただ、現代のゲイやレズビアンとは違った性質であることは確かでしょう。当時は封建時代で上下関係が、そういうことの基軸でしたから。

>硫黄島はまだ見てませんが、SAYURIとラストサムライについては、はっきりいって私はあれは日本には見えません

私も硫黄島はまだ見ていません。今度見に行こうと思います。それから、ラストサムライでは西郷隆盛の維新における役割がとても明確になりその辺が勉強になりました。SAYURIに関してはTBしておきますので、しっかりご熟読を。

Posted by: マサガタ | Saturday, December 02, 2006 at 01:18 PM

寵愛を受けた者が男女関係なく力を持つことはあります。性的関係がなくても。

信長と蘭丸がどちらも本能寺で死んだというだけのことから心中と表現されたのでしょうか。どちらも本能寺で死んだということは大河ドラマでも描かれている程度の話ですが、まさかそれを「知っていますか」と問われたわけではないでしょう。「そういうことを含めて信長や戦国武将を知ってやがるのかと」『日本の真の姿を知らない日本人に「日本の美や伝統」を語る資格はありません』と書く以上、あれを心中と表現した根拠は明確にすべきです。でなければ、すべて瓦解しますよ。

信玄と高坂昌信の話はそう描いている小説等があることは知っていますが、歴史的資料については知りません。ぜひ文献等を挙げてください。知っているか、と問うほどですから、まさか小説か何かを読んでのことではないでしょう。
秀吉の件についても、マサガタさんがそう思ったというだけで、戦国武将の同性愛について論じる資料にはなりません。私は特にホモっぽいとは思いませんが。そもそもあれは事実なのでしょうか。

いつの時代にも同性愛はあったと私は思いますが、今まで挙げられた範囲の素材で反論できてしまうような、戦国武将を哲学的に語った論理とはどのような論理なのですか?唐突すぎて理解できません。

西郷の役割ですか。外国人が日本人よりも日本を知っているかどうかというよりも、映画の中で明確な役割を与えた、ということでしかないと思いますが。今まで日本人が語ったことのないような描き方だったでしょうか?

トラックバックありがとうございます。かつての日本の夜の闇が深かったことは少しでも時代小説でも読んでいれば知ることができます。おはぐろは黒澤の映画でも使われていた記憶があります。新しい映画に出てきても、かなり多くの日本人にとってもいまさら驚くようなことではないでしょう。この程度の知識を「知っているか」と人に問う勇気は私にはありません。

「たそがれ清兵衛」も室内はかなり暗いですし、灯りに照らされた室内は基本的に橙色がかっています。SAYURIよりもラストサムライよりも先に上映された映画です。SAYURIもラストサムライも日本的美を描いているとは思えませんが、日本人のつくったたそがれ清兵衛は見事にそれを描いていると私は思います。時代考証も明らかに上です。SAYURI、ラストサムライよりも時代考証のしっかりした日本映画やテレビドラマはいくらでもあります。ラストサムライの時代考証など語るに及ばず。ファンタジーとしてはありなので私は好きですが。
灯りの程度など映画よって描き方は変わるでしょう。ドキュメンタリーであってもカメラの感度によって明るさや色は変わりますので、本質にかかわる部分でなければ私は気にしません。登場人物が現代言葉を使っていても、「こんなのは本物ではない」などと考えませんし。私は、時代物については、現代ではありえないような場面設定をすることによって人間のある側面を描く、という意味でSFに近いものと考えています。映画やドラマを見て本物と考えるとすれば、それは情報の受け取り方が間違っていると言わざるを得ません。

もっと本質的な日本的美意識なり精神なりをあれらの映画から読み解いたのかと思いましたが、ご紹介いただいた文章からではどう熟読しても見出せません。ぜひ解説をお願いします。まさか、あの程度の知識を「知っているか」と人に問うだけの文章ではないはずでしょうし、それだけで『日本の真の姿を知らない日本人に「日本の美や伝統」を語る資格はありません』などとは言わないでしょうから。

「日本の美や伝統」を語る人に今まで挙げられた程度の知識もない、ということをまず事例でもって示すべきではないでしょうか。私は日ごろ「日本の美や伝統」を語ってきたわけではありませんが、日本好きですので意識はしています。私の文章の中からそう読み取れたということであれば、それも示していただいたほうが分かりやすいです。

Posted by: 安田 | Sunday, December 03, 2006 at 12:33 AM

ここは知らない世界が一杯で勉強になるなぁ
私はお寺の屋根の反り具合が
眺めているだけでよい心地がして好きです

Posted by: えらこきう | Monday, December 04, 2006 at 07:38 PM

こんなに盛りだくさん書いていただき感謝の限りです。

論破されたとは言いませんが、いろいろな視点があるのだなと勉強になりました。

高坂昌信に関しては東大のアーカイブに文献があります。信玄に浮気をさせないための義兄弟の契りのようなものだったみたいですね。

いずれ、戦国時代から江戸時代までを含め、ある米国人が研究した成果の書籍について紹介してみようと思います。アメリカ人がそこまで研究するのかと驚きました。考えてみればアメリカ人だからでしょうね。

ところで、安田さんが「日本が好き」というのには驚きました。「自己責任論」であなたをさんざんバッシングしたこの日本社会をどうしたら好きになれるのでしょう。私はあの事件以来、日本が嫌いです。それでも、それなりに居心地がいいし、いる権利があるので、居座っていますが。

Posted by: マサガタ | Monday, December 04, 2006 at 09:10 PM

えらこきうさん

そういうところでしょうかね。郷土を好きになっていく感覚は


マサガタさん

そうした資料があるのですね。いずれにしてもいつの時代にも同性愛はあったでしょうし、動物にもあるといわれていますから、むしろないほうが異常だろうと思います。一部の文化圏にしかないという言い方をする人がいるとしたら、認識を疑うという点は同意いたします。戦国武将という話に限らず、恋愛や性については日本含めアジアは非常に開放的だったはずですが、アジア的とは思えない感覚で語られることが多いように感じます
価値観はそれぞれですし、美や伝統についても大いに語るべきだと思いますが、それを押し付けようというものには抵抗します。物事を決め付けることだけはしないよう心がけたいです

米国人はじめ外国人は興味あるでしょうね。しかし基本資料は日本に残っていた文献でしょうから、やはり日本国内では研究対象にならないくらいに当たり前のものとして認識されていたのではないかと思います

日本社会が好きとは言ってませんが、ああいった反応は毎度のことなので特に驚きません。批判する側も擁護する側も異常な反応でしたし。しかし、政府なんて大したことはできないという基本的な感覚がかつてはもっとあったと思うのですが、「助けてもらうつもりだったのか」といった質問をあちこちでされたのは驚きでした。いつのまにこれほど政府、行政を信じるようになったのかと。
これらはむしろ日本的ではないかもしれません。日本の美と伝統を語ることで、日本的と思われているものを覆していくというのはいかがですか。

Posted by: 安田 | Monday, December 04, 2006 at 10:11 PM

安田さんへ

こんにちは。粟野です。ごぶさたしています。なんか、ニュースで教育基本法の改正のことを聞きました。防衛省設置とか、拉致とか、憲法改正とか、なんか、阿部政権って、右傾化しすぎていて、怖いね。恐ろしい総理だな。二次内閣で、軍隊法を作るらしいけど。。。。。戦争の道に入っちゃったな、おい。あ~、こわ~http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/fundamental_law_of_education/?1166173745

Posted by: 粟野和彦 | Friday, December 15, 2006 at 08:25 PM

硫黄島からの手紙という映画について書いた記事をTBしました。

是非とも読んでください。できれば観に行った後に。

やはり映画はハリウッドですね。

Posted by: マサガタ | Monday, December 18, 2006 at 11:46 PM

粟野さん

今後は少子高齢化もますます進んでいきますし、年金制度など機能するとは思えませんが、そこで愛国心さえあれば耐えられる、というのがいまさら愛国うんぬん言っている狙いではないかと私は思っています。不満の捌け口として戦争という手段をとるかもしれませんけども。

Posted by: 安田 | Friday, December 22, 2006 at 12:36 AM

マサガタさん

「父親たちの星条旗」も「硫黄島からの手紙」もすでに見ています。非常に感銘を受けました。

「素直に認めていない」ですか。はっきり言いまして、日本人と外国人のどちらが日本を知っているか、などどうでもいい話です。
マサガタさんがどれだけ日本映画を見ているのか、そもそも日本文化に興味があるのかすらはなはだ疑問です。「SAYURI」を見て「真の日本」だと思っているというマサガタさんにとって「日本を知っている」というものが何を指しているのか、私には想像しかねます。どうやら三次元と四次元くらいに違いがありそうです。
繰り返しますが、おはぐろなど日本映画でも出ますし、それ以前に映画を見るうえで極めてどうでもいい話と私は考えます。灯りの話にしても、かつての日本の夜の闇の深さについては少しでも日本に興味があって時代物でも読んでいれば普通に知っている話ですが、映画の主題に対して重要ではない、むしろ分かりにくくなると考えて明るめに設定するとすれば、それに問題があるとは思えません。「なぜ日本人が英語を話しているのか」と哂うのと同レベルで、むしろなぜマサガタさんが「SAYURI」でそこに突っ込まないのか不思議でなりません。ところで、暗闇の中でフラッシュをたいて撮影した写真については、「こんなに明るいはずはない」とは言わないのですか?

マサガタさんの指摘している、「硫黄島からの手紙」で描かれている日本軍の様子はそんなに新鮮でしたか。日本国内でもさんざん指摘されてきた話で、右よりの人たちがそれに反論するという状態が何十年も続いてきたはずですが、マサガタさんの見ている日本ではそうしたことはなかったのでしょうか。

前にも書きましたが、マサガタさんが知らないことを外国人が知っていたからといって、「外国人のほうが日本人よりも日本を知っている」ということにはなりません。あくまで「マサガタさんよりも日本を知っている外国人がいた」というだけのことです。外国人のほうが日本人よりも日本を知っているかどうか、などという話に付き合う気はそもそもないのですが、そうした主張をするにはあまりにもずさんな事例しか挙げていただけなかったので、それを指摘させていただいているだけです。「日本人はだめだ」と言いたいだけにしか見えませんが、そう言いたければそうとだけ言ったほうが分かりやすくてよいでしょう。
「素直に」ですか。このような論理ともいえない論理を「素直に」認めるようになったら私は記者を廃業します。というより、ものを考えることを放棄します。

映画についても、ハリウッドにも日本にもよい映画はある、という感想しか私にはありません。山田洋次の「武士の一分」はすばらしかったです。山田監督が「失われていくよき日本」を描いてきた時代物三部作の最終作品です。既婚女性がおはぐろをしていませんので、マサガタさんにとっては「外国人よりも日本を知らない日本人のつくった映画」でしょうけども。

最初からこう書けばよかったのですが、当初から何をおっしゃりたいのか分かりません。管理人としてコメントは放置しないことにしていますが、遠慮しすぎました。
信長と蘭丸がどちらも本能寺で死亡したとされる出来事を「知っていますか」などと鬼の首を取ったかのように取り上げて、しかも「心中」と表現する方が、日本人よりも外国人のほうがどうとか、時代考証うんぬんなど、片腹痛し、と素直に書いておくべきでした。

Posted by: 安田 | Friday, December 22, 2006 at 02:01 AM

私のためにしっかりとしたコメントをどうもありがとうございます。

確かにおっしゃるとおり、私の決め付けがあったことは認めます。
そのことに関して不愉快な気分を感じてしまったのでしたらお詫びします。でも、私はハリウッドの方が優れていると思いますね。反戦メッセージの出し方は、日本映画のそれよりも客観的で硫黄島はよかったと思います。

そして、日本人は以外に日本のことを知らない。特に保守派といわれる方々には顕著です。失われていくよき日本って、悪いけど幻想だと思いますよ。むしろ過去が復活して、ひどくなっているような気がします。

ところで、硫黄島に関しては、最近JANJANでも以下のような記事を投稿しました。あるイベント報告と交えての記事です。

映画「硫黄島からの手紙」と「南京大虐殺生存者証言集会」
http://www.janjan.jp/culture/0612/0612176624/1.php

安田さんは、イラクでの取材を記事にしたりしていますよね。
最近、米軍の海兵隊が市民に虐殺をしたなどのかどで起訴されていますよね。あれと同じようなことを日本軍もやっていたことをどれだけ知っているのでしょう。

その辺でも、「外国人よりも日本を知らない日本人」が多いご時勢だと思います。

Posted by: マサガタ | Friday, December 22, 2006 at 08:12 PM

マサガタさん 映画の質や時代考証の話ではなく反戦メッセージの話でしたか なぜSAYURIやらラストサムライなどを事例に挙げられたのかよく分かりません。 おっしゃるような話は左よりからでなくてもさんざん指摘されてきた話であって、それに対して「自虐史観」と批判する人々がいることはかなり知られていることではないですか。「新しい歴史教科書」もその流れの話で、かなり報道もされてきました。それらを知らないとすれば、ニュースを見ないかよほど関心がないという人でしょう。本能寺の変と同様、知っていますかなどとはずいぶんと侮られたものです。それほど無知い見えますか。 とりあえず、SAYURI、ラストサムライを絶賛するマサガタさんの視点で、山田洋次の時代物のどこがどう幻想なのか、お得意の時代考証その他を用いて具体的にご指摘ください。もちろん、山田洋次、藤沢周平なりの日本人感ですので批判する人もいるでしょう。日本通のマサガタさんですので映画も原作も、彼らのその他の作品も見ているでしょうから、ぜひ具体的にお願いします。どういったところが保守派という人々の主張とかぶさるのかも具体的にご指摘ください。 マサガタさんは、過去の日本人がただひたすら暗黒の時代を忍んできただけとしか認識していないようですね。明治以降に広められてきた硬直化した日本人像そのもの。そのあたりも歴史家や時代物作家らの間ではさんざん批判的に検証され、描かれてきたテーマです。日本通のマサガタさんのことですから百も承知でしょうけども。 ところで日本に興味あるんですか?

Posted by: 安田 | Saturday, December 23, 2006 at 03:59 AM

はじめまして。
冬至でしたので柚子湯に浸かりました。
これから寒さも本番です。そんな時期になりました。
安田さんのお部屋には、たしか火鉢がありますね。ネズミがでたとかの日記で読ませていただいた記憶があります。
どのように活用してるんですか?お湯がしゅんしゅんとかいいですねー。おいしいものも炙ったりしてみたいです。

Posted by: しっぽ | Saturday, December 23, 2006 at 05:32 AM

安田さま

火鉢!そこにミケネコが丸くなっていたりして。よいですなあ。そうすればネズミ退治も完璧。プロテインも死守できますね!

さわ

Posted by: 沢宏子 | Saturday, December 23, 2006 at 01:26 PM

私が言いたかったのは、自国の過去における戦争責任の総括もろくにしていない日本が他国、例えばイラクを占領しているアメリカ軍の蛮行を批判するのはおこがましいなということです。イラクを取材するジャーナリストにはそれだけの認識をもっていただきたいとのことです。一度でいいから安田さんにそのテーマで記事を書いていただきたいなと思います。自虐的だといわずに。

それから、日本映画に対する私の批判は、私、個人のフィーリングの問題だと思いますが、詳しくは、今年一番ヒットした邦画を批判したブログをTBしておきましたので読んでください。

「武士の一分」はDVDがレンタルされたら観るかも知れません。
でも、私はキムタクが嫌いです。時代劇向きじゃあありませんよ。

それから、安田さんがよく知っているからといって、他の一般の日本人がよく知っているとは限りません。日本とアメリカが戦争していたことも知らない若者がごまんといます。時代劇にお詳しいですが、安田さんは自分で着物を着られますか。

保守派についてですが、国旗・国歌を広めようというのが、男色を知らず江戸時代や戦国時代を語るのと共通します。国旗・国歌なんてもの自体、西洋から来た猿真似ツールだったのですから。それを愛国心運動と取り混ぜていること自体、保守派の無知だと思います。

Posted by: マサガタ | Saturday, December 23, 2006 at 03:12 PM

みなさんへ

今日は12月24日です。メリークリスマス!ですね☆みなさんがいつも元気でいますように。では、また。

Posted by: 粟野和彦 | Sunday, December 24, 2006 at 07:28 PM

ほんにメリークリスマス!みなさまよいお年を。

Posted by: | Sunday, December 24, 2006 at 11:13 PM

みなさま、名無しじゃメッセージになりませんね。改めてよいお年を!

Posted by: 速水 | Sunday, December 24, 2006 at 11:44 PM

しっぽさん
沢さん

こんにちわ
実は長期で海外に出る予定なので部屋を引き払ってしまいました
火鉢もしばし友人宅に里子に出すことにあいなりました

暖房器具が火鉢しかなかったので、まず暖房ですね
油などが灰にたれるとまずいので、火鉢では餅やするめ、銀杏程度のちょっとした乾き物を焼く調理器具でもありました。酒の燗をつけるにもよいですし、チーズフォンデュなどやってもよいようです。よい鉄瓶を手に入れようと思っていたのですが、先送りになってしまいました。湯沸しの音、よいでしょうね。
部屋を暗くすると赤く焼けた炭がなんとも美しいです。信州在住時代はたびたび焚き火をしていましたが、都内ではそうもいかないので火鉢で代替していた部分もあります。
猫板が比較的広い型でしたので、ちゃぶ台代わりにも使ってました。ねずみの好きな猫が遊びに来てくれれば歓迎だったのですけどね。
みなさんもこの冬は火鉢を楽しむというのはいかがですか?

Posted by: 安田 | Tuesday, December 26, 2006 at 04:12 PM

安田さま

ついに海外ですか!気をつけてくださいね。もろもろと。2007年が安田さんにとって最高の年になりますよう!!

しかし寂しくなるなあ、、くすん

ちなみに私のアパートはきっちり火鉢禁止です。日本の風情よ、どこへ

さわ

Posted by: 沢宏子 | Tuesday, December 26, 2006 at 05:56 PM

マサガタさん

いつの間に戦争の総括の話になりましたか
イラク戦争は日本が参加している現在進行形の戦争です。過去の戦争の総括は大事ですが、おこがましいなどと言っている場合ではないはずです。
マサガタさんの言うような指摘をしている人はほかにもいますが、私がそれをテーマに書くつもりはありません。書きたい人が書けばよいだけのことです。ただし、書かないからといって過去の総括が必要ないとか、そもそも何も知らないとかいう読み方をするとすれば、あまりにも日本語能力に欠けていると言わざるを得ないでしょう。
おこがましいという認識を持つべきだと言いたいのであれば、最初から個人の意見としてそう書いていただければ分かりやすいのですが、「心中」からここまで連想するのは私には不可能です。
自虐的といわずに、ですか。私は自虐的だと言ったことも書いたことも思ったこともありませんが、いわずに、などと言われる筋合いはありません。書くとすれば私の好きなように書きます。

好き嫌いを否定してはいません。しかし、時代考証はフィーリングでするものではありません。
日本人よりも外国人のほうが、とわざわざ他人を持ち出し、私の名前をご自身のブログに載せて「素直に認めない」と書いておきながら最後は「フィーリングの問題」ですか。マサガタさんのフィーリングを私に認めさせようとしたのですか?

キムタクが嫌いであの映画を見ない人は多いでしょう。ご自由に。しかし、見もせずに「幻想」とまで書いてしまうとは、もはや笑止千万としか言いようがありません。時代劇にあうかどうかも見なければ分からないはずですが、「見てみなければ分からない」という姿勢を共有できないことはよく分かりました。

「若者がごまんといる」ということを問題にしたいのであれば、そう書けばいいではないですか。いちいち「あなたもごまんの一人ではないですか」といった趣旨の質問をわざわざ繰り返す必要はないでしょう。

時代劇に詳しいわけではありません。マサガタさんのフィーリング時代考証が衝撃的なうえに、それを元にした日本映画、日本人への批判がどうにも痛々しいので、あくまでマサガタさんが指摘している内容に反する事例があることを紹介したまでです。「日本人が日本のことを知らない」と書かれた以上は、その論法の乱暴さを指摘しないわけにはいきません。
着物ですか。浴衣程度ならなんとかなりますが、着物の次元によります。刀で人を切ることもできませんし、ついでに言いますが、寿司が好きですが握れません。それが何か?

男色を知らずに江戸時代や戦国時代を語る人を具体的に紹介してください、と何度も書いてきたはずです。繰り返しますが、本能寺の変を「心中」と読む自説を論理的に展開できなかった時点で、その例えは痛々しいのみです。
国旗国家ですか。保守派がその程度の知識もないとは思えませんが、マサガタさんは「ごまん」を想定しているでしょうからそれ以上は何も申しません。
郷土愛だの愛国だのという法律まで作られる以上、そもそも「日本」とは何なのか、という検証が必要です。話が入り組むので今回の私の文章では便宜上、「日本」という表現をしましたが。

全体として論理ではなくフィーリングに基づいたご意見のようですから、いちいち他者を持ち出すことなく、私はこう感じている、とだけ書かれたほうが不快感を与えずよろしいかと思います。

Posted by: 安田 | Tuesday, December 26, 2006 at 06:07 PM

えーみなさん、一日すぎましたがメリークリスマスでした。
よいお年を。

Posted by: 安田 | Tuesday, December 26, 2006 at 06:09 PM

安田さんもフィーリングで私のコメントを読み違えています。

SAYURIは「たそがれ」のような江戸時代ではなく、昭和初期です。
昭和初期だとすでに電気が普及しているからと思いがちですが、まだ蛍光灯などなかったのですから、SAYURIはその意味でしっかりしていると思います。

>マサガタさんの言うような指摘をしている人はほかにもいますが、私がそれをテーマに書くつもりはありません。書きたい人が書けばよいだけのことです。ただし、書かないからといって過去の総括が必要ないとか、そもそも何も知らないとかいう読み方をするとすれば、あまりにも日本語能力に欠けていると言わざるを得ないでしょう。

外国の人に、南京虐殺をどう思っているんだと訊かれたらどうするんですか? 結局、そのことは日本人として避けられず、いやでも認識して記者ならいつでもそれをテーマに記事を書くだけの心構えが必要なんでは。ドイツの記者がパレスチナ問題を取材する時でも同じことだと思います。

お互い噛みあわないところがあってけんか腰になってしまいましたが、私は安田さんをジャーナリストとして尊敬しております。そのことをお忘れなく。

では、よいお年を。

Posted by: マサガタ | Tuesday, December 26, 2006 at 07:21 PM

SAYURIがしっかりしているかどうかではなく、日本映画がしっかりしていない、というのがマサガタさんの話の筋だったのではなかったですか?
昭和初期をSAYURIくらいの暗さで描いている日本映画などいくらでもあります。いつの時代なのかとかではなく、それをもって外国人のほうが日本人よりもよく知っているとか、外国映画のほうが時代考証がしっかりしているとかいう論理展開は無理があるという話をしているのです。

問われれば必要であれば答えますよ。答えないとは一言も言っておりません。しかしそれは記事を書くという作業とは別のことです。意見表明をする仕事ではありませんし、新しい事実でも出なければ記事にはなりません。心構えうんぬんの問題ではありませんし、そもそも心構えがないとも言っていません。

それこそフィーリングの部分や論理展開の仕方など重ならない部分がかなりありそうですが、こちらこそいろいろなご指摘をされていること、参考にさせていただいています。

よいお年を。

Posted by: 安田 | Tuesday, December 26, 2006 at 08:54 PM

お返事、うれしく読みました。ありがとうございます。

安田さんが美しいと書かれた火の様子、私も見たことあるよな心当たりが。
これから何度も見たいです。ひとりでみるのはもったいない美しさだと思います。

そして火鉢なんですけど、家族内で火の当番のシフトが組めず、この冬も玄関先のお飾りです。
たたみいわしを焼きたかったです。

Posted by: しっぽ | Thursday, December 28, 2006 at 10:40 AM

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