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Tuesday, February 07, 2006

「平和運動」<リンボーダンス<昆虫採集

 先日の講演で、私を含め3人のジャーナリストが出演したのだが「なんで平和運動しないのか」という質問を私だけされた。何度も言われているので驚きはしないのだが、もう傭兵にでもならない限り、「ピース系」男で決定、ということになっているのではないかという気がしている。
 私が「平和運動」をしないことは、例えばリンボーダンスをしないことや、昆虫採集をしないことや、アキバ系ではないことや、女装をしないことや、着ぐるみを着て電車に乗ったりしないことや、その他無数の、今も今後もやらないことと同じで、別にやりたいと思わないからやらないというだけのことで、理由も何もない。私がやっていないことを挙げればほとんど無限にあるわけで、何でやらないのか、という質問は無意味だと思う。あ、リンボーダンスと昆虫採集は機会があったらやってもいいかな。昆虫は小さいころよくとったなあ。例がよくないですな。
 「平和運動」をやっている人はイラク取材をしているといろいろ会う機会はあるが、それなら山の取材のころは山小屋関係者とかたくさんいたし、役所取材のころは役所関係者もたくさんいたし、病院取材のころは医療関係者はたくさんいた。別にその中で「平和運動」が特別なわけでもなく、それぞれに親しい人はいる。しかし、今私がフリーだからかもしれないが、どうも「平和運動」だけは「なぜやらないのか」と聞かれる頻度が異常に高い。
 どうも「イラクで拘束」「人間の盾」というあたりが「ピース系」ラインらしい。もう自著含めてなんども説明してきたので説明は省くが、私がどうとかいう以前にそれは事実関係として大いなる勘違いというか認識不足である。まあ、要するに実力不足なのだ。自分のやりたいことがちゃんとできているならば、そんな説明はいらないはずなのだ。
 ついでに、「これを見ると安田が信用できない奴であることが分かる」という人もかなりいるようなのだが、なぜそういう判断なのかもさっぱり分からない。別に信用しなくてもよいが、その理屈は少しくらい説明してくれないとキモチ悪い。 

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Comments

リンク先の人間の盾の記事を見て、信用できないとか言う人は、主観をはき違えてるんじゃないでしょうか。
安田さんの主観で書かれた記事でないのに、他の人の感想や、著者の主観を安田さんの主観だと勘違いしてるような気がします。
自分なりに思いつく理屈としてはそんなところ。

Posted by: BeDai | Tuesday, February 07, 2006 at 04:27 AM

成果をあげる平和運動なんてあるのと思う気分が高まる今日この頃。でも平和運動をずっとしてきて九十になっても熱く語る方が私の最も尊敬する人です。あの座談会はきつかったです。

Posted by: 速水 | Tuesday, February 07, 2006 at 10:23 AM

どのような座談会・講演だったのかは存じませんが、「なんでやらないのか?」などと尋ねられても本人が「俺はぴーす系じゃない」といろんなところでアプローチしているので致し方のないことですね。
しかし、私は昨年の秋に「絶対やらないだろう」と思っていた社交ダンス(しかもカルメン)を某平和集会で踊るハメになったし、イラク元拉致被害者で元自衛官のカメラマン男性は、以前に自分の講演会の当日に主催者に何の断りもなく、「僕は人寄せパンダですから!」と言いながらパンダの縫いぐるみを着て、シリアスなイラク・アフガンの現状を話したそうだ。
 まあ、安田さんは無理しなくていいですからw  せめて、「俺は硬派だ!?」という気合を見せつつ、闘うジャーナリストを体現していけば宜しいかと思います。さしずめ、少林寺拳法の胴着をまとい、若干のパフォーマンスつきで講演をなさっては如何でしょうか?

 これだけは、安田さんにやって欲しくないことがあるのですが宜しいですか?
     “HGラモン”のコスプレ!

      似合いすぎますから(爆w

Posted by: wattan. | Tuesday, February 07, 2006 at 12:27 PM

わたーんさん

調子はどうですか?

まあ心当たりもなくホモ説を流されるようなものですよ

私は別に硬派じゃないのでけっこういろいろできますがね。きっとピース系のほうが硬派だと思いますよ。冗談通じない人多いし。

Posted by: 安田 | Tuesday, February 07, 2006 at 01:19 PM

BeDaiさん

ありがとうございます

そういう人はきっと東長崎機関の盲目的信奉者なのでしょうけども、東長崎機関的な感覚は理解できない人たちなのでしょう。戦場にいる限りは、何かを見つけて「これはネタになる!」などとときめいたりもせず、46時中ふさぎこむか眉間にしわ寄せるかしてないと許せないのでしょうね。そんな奴は絶対仕事などできないし、一緒にいたらはっきりいって邪魔ですけども。
私はあの「盾」の紹介はかなり好きですけどね。あれを見て自分も行きたくなった人もかなりいると思います。

Posted by: 安田 | Tuesday, February 07, 2006 at 01:27 PM

速水さん

「平和」運動と言われるものがすべて無意味とは思いません。
ただ、イラクの「盾」については「イラク戦争を止められなかった」から「効果がない」「無意味」と評価する人がいるので、「ではほかにイラク戦争を止めた平和運動なるものが存在するのか」と不思議に思っているだけです。「平和」運動というのをやっている人の中にもそういう評価をする人がけっこういるのですが、いったいどういう論理構成になっているのか、難解すぎて私には理解不能です。

Posted by: 安田 | Tuesday, February 07, 2006 at 02:15 PM

わたーんさん

書き忘れましたが、私は自ら「ピース系じゃない」と訴えたことはないですよ。

無理やり仲間にしようとするから、記者たちは近づくのが嫌になって取材をしなくなる、と考えたほうがよいと思います。記者も人間ですから、嫌なものは嫌なのです。

Posted by: 安田 | Tuesday, February 07, 2006 at 02:23 PM

私も無意味なんて思ってませんよ。ただ最近、運動しているのと学校なんかで感じる現場の雰囲気の間にギャップを感じてしまいます。だから違うことを考え始めているという感じです。

Posted by: 速水 | Tuesday, February 07, 2006 at 05:22 PM

うちのお知らせ届いてますか?

Posted by: 大島 | Tuesday, February 07, 2006 at 11:31 PM

わぁ空爆シーン逃しちゃったのですか。でも楽しそう。
「平和運動」を安田さんにやってて欲しい、という願望からの質問でしょうか。
他者の自分に対するイメージはコントロールできないような気もするんですが・・
「こうあらねばならぬ」を信条にしている方々のは特に。
でも、イメージと違う!と勝手に立腹されても、やるかたなしですね。

Posted by: えらこきう | Wednesday, February 08, 2006 at 12:51 AM

ぅわ~!ごめんなさいっ 訊きたいことと答えがかみあってないなって思ってたんだけど、質問誤解されてたのね。「平和運動やらないの?」って訊いたつもりなかったんだけど。そんなことわかってるし。私も「運動」系人間のつもりじゃないし。「どちらか一方の側に立つことはできない」という安田さんのスタンスをはっきりさせたかっただけなんだけどな~。安田さんの実力不足じゃなく、私の実力不足ってことで。ごめん。

Posted by: 質問した本人より | Wednesday, February 08, 2006 at 01:58 AM

大島さん

いただきました。
ちょっとばたばたしてて対応できずすみません。

Posted by: 安田 | Wednesday, February 08, 2006 at 07:01 AM

えらこきうさん

おっしゃるとおり、こちらで変えることはできないので、ああまたかといった具合です。今回の話は「よくある質問」集みたいなものです。

拘束されていた間、私のいた会社の先輩らに警察から連絡が入り、思想背景を調べようとしたそうです。背景も何も、運動歴などこれっぽっちもないし、仕事以外で接したこともないので、どうやって内面について調べるのか興味あるところです。イラクの大量破壊兵器と同じでないものは証明できないので、ある、と言って具体的なものを示してくれないと反論のしようもないですからね。

Posted by: 安田 | Wednesday, February 08, 2006 at 07:09 AM

本人さん

そのあたりはこちらも了解してます。今回に限らない話なので、一度書いておこうかというつもりでした。こちらこそ表現のしかたがよくなかったです。

スタンスという意味では、職業上、運動に参加するスタンス、というものは存在しないと考えます。ただ、運動に限らず、中に入ってみないと分からないものがあるので、例えば何かの職業を取材する場合に、その仕事をやらせてもらうことは珍しくもありません。私にとってはイラクの「人間の盾」もそういう側面があります。

私に限らず記者を運動家にしたてあげれば、その記者の記事は「運動家の言っていること」ということになって、記事としての信頼性が崩れます。別に運動家の言うことが信用できないという意味ではなくて、職業としてそういうものです。それで「平和」運動家が得をするのかどうかという問題でもあるでしょう。
フリーとして駆け出しですので、それをされたら廃業しないといけないかもしれず、こちらとしてはいちいち否定していかないとまずいわけです。

2002年12月のイラク国際市民調査団では、参加者二十数名の中にメディア関係者が半数という状況の中で、「お前らデモに参加する気があるのか!」という疑問を持っていた人の提案で糾弾会議が開かれ、一人ひとり考えを表明するという出来事がありました。あれはまことに面白かった。

Posted by: 安田 | Wednesday, February 08, 2006 at 07:33 AM

まあ、周りは関係なくやりたいことをやっていればそれでよいので、この話はこのへんで。

Posted by: 安田 | Wednesday, February 08, 2006 at 10:16 AM

大島さん。
例の紹介はMiXiで宣伝させて頂いています。

Posted by: wattan. | Wednesday, February 08, 2006 at 08:37 PM

今井紀昭さんが、自身のブログを開き、また、これまで来た批判や中傷メールを公開しています。

安田さんもされてみては?

Posted by: マサガタ | Wednesday, February 08, 2006 at 09:27 PM

世間から見れば、安田さんは「ピース野郎」&「元人質」ということなんでしょうね。「自分は、ちーと拘束されただけ」という訴えが空しく響く・・・。あの「五人をサポートする会」という名称には、爆笑したもんです。逆に、運動家でありながら記者であると主張する人も少なくないですよね。

先日、今井君と会いました。今の21歳は、たいしたもんだ。ふっきれるには、まだ時間がかかるんだろうけど。

Posted by: けんたうろす | Thursday, February 09, 2006 at 01:17 AM

安田様

今、海外なのですが、なにか大変な講演会だったようですね。メンバーを見ていやな予感、してましたけど。

私も自分の心情を宣伝する必要はないと思います。聞かれれば答える、ということだけですし。あえて「奥の手」まで出すことはしませんしね。あたりまえか。ま、本当、この話は終わりで。いや、びっくりしてしまったので蒸し返しました

弟は安田さんより年下です。弟が結婚できたのは「男は女子供をやしなってやらなくちゃ」という信念をあっさり捨てたからです。(これじゃ信念じゃない!)。義妹は普通の日本の新聞に勤めていますけど、なぜか媒体は英字ものですね。在日でものすごく主張がはっきりしているからこれでいいのかな?安田さんもストライクゾーンを広げては?美人が怒ると夜叉のようで怖いけど、、

Posted by: 沢宏子 | Thursday, February 09, 2006 at 12:15 PM

マサガタさん

私のところにはああいった類のものはひとつも来なかったのですよ。

Posted by: 安田 | Thursday, February 09, 2006 at 05:10 PM

けんたうろすさん

サポートする会は善意ではあったと思うので、お付き合いできませんと断ったときはそういう意味では心苦しいものはありました。

今井君、まだ会ったことないのですよ。やはりあの若さで誰もできないような体験ができたのは貴重だと思います。この先いくらでも生かしようがあるでしょうからね。

Posted by: 安田 | Thursday, February 09, 2006 at 05:19 PM

沢さん

一緒に出演したお二人には親しくさせてもらっているので、もっと面白くできなかったかなという気持ちのほうが強いです。

こんな話題を出したのはびっくりでしょう。まあこちらのやりたいことの障害にならない限りは気にすることもないですね。
でもおかげで「誰が私を平和運動家にしたのか」という本のタイトルの提案をいただきましたよ。

弟さんやりますねえ。しかし夜叉は怖いですな。どんな怒り方をするのか、というのは重要ですね。

Posted by: 安田 | Thursday, February 09, 2006 at 05:53 PM

安田さんにはどうして中傷メールは来なかったのでしょうか。バッシングしがいがないからか。高遠さんと郡山さんには会いましたか?

ある意味、彼らは妬みの対象になったのだと思います。誰も出来ない体験をしたという。

僕も実際のところ、羨ましかったです。ハリウッド映画級の体験ですよね。当事者は大変だったのでしょうけど。

Posted by: マサガタ | Thursday, February 09, 2006 at 08:04 PM

安田様

さすがイラクチーム。おもしろいアイデアです!「誰が私を、、」はシリーズになるのでしょうか?「誰が私を人質にしたか」は安田さんの真骨頂のような気がして、お気に入りの1冊です。誰もが辺見庸さんや斉藤茂男さんになるわけでもなく、なる必要もないのですから。自分のスタイルは大切ですね

夜叉のような怒り方、、ですか。はい。理路整然、20~30分。そして最後にドカンと来ます。ここで顔がオニになります。母がすでに2回やられ、3日間、悩んでいました。義妹はケロリとして母に懐いていましたけど。義妹は逃げるヤツ、言いっぱなしのヤツが嫌いなだけで、ただ議論をしたいだけのようですが、日本人の多くが引くか、キレるので(本人談)一緒にブチ切れているそうです。エネルギーのある人なので、いいのですが。そういう意味で弟、偉いです。嫁さんとの喧嘩は勝率9割だそうですから。

Posted by: 沢宏子 | Thursday, February 09, 2006 at 10:04 PM

マサガタさん

郡山さん、高遠さんにはお会いしていますよ。

日本軍の話はライフワークと言うことで、目の前の魅力的な現場にも行っておけばよかったですね。「人間の盾」なんて、金もかからずに首都陥落を見れてしまったわけで、なんでもっと来なかったのだろうと今でも不思議です。もう二度とないチャンスでしょうね。

Posted by: 安田 | Friday, February 10, 2006 at 04:27 PM

沢さん

私は基本的に、テーマをしぼってそこからどう広く展開していくか、という手法が好きなので、あのまま捕まらずにホテルにいるよりも、盾に入ってしまってその取材に特化したのは正解でした。

義妹さん、弟さんに負けてしまうから好きになっちゃったのか、好きになっちゃったから負けてしまうのか。それにしても徹底的ですね。逃げ道を残してやるくらいが上等な勝ち、とも言えますが、懐いてしまうあたりがそれなのでしょうね。

Posted by: 安田 | Friday, February 10, 2006 at 04:38 PM

それでは、今井君が上京したら一席設けましょう。彼も既に成人していますので、安心して酒を飲めますよ。

安田さんの名言「日本の過去の歴史に助けられた」を教えてあげたら、かなり感服していました。彼は、自己責任の意味も、自分の落ち度もよく理解しています。

Posted by: けんたうろす | Saturday, February 11, 2006 at 05:46 PM

けんたうろすさん

今井君、本当にすてきになっていましたね。イギリスから帰国した後、見る(会う、ではない)機会があったのですが。ある人物を通して。少しトラウマが残っているのが気になりましたけど。いやいや、昔の自分そっくりで苦笑しました。こんな大人はいやかな?

Posted by: 沢宏子 | Saturday, February 11, 2006 at 10:06 PM

沢さん
噂をしていたら、今井君から「合格しました」の報告が来ました。難関大学ですから、酒飲んでいるようで勉強していたんですね。

僕が彼に言ったのは、「人が失敗するのは当たり前なのだから、その時は素直に謝ればいいというだけの話」ということです。彼も落ち着いてきたようで、同じような考え方でした。
今井君たちを利用して騒ぐ連中も、よく分からずに批判する連中もいますが、それは少数派。サイレントマジョリティは冷静に見ているものですよ。

Posted by: けんたうろす | Sunday, February 12, 2006 at 09:14 AM

けんたうろすさん

今井君、よかったです。合格したこと、落ち着いてきたこと。胸がすっとします。私は心理学専門なので、いや、それよりマスコミの末端にもいますから、騒動の中で無力をひたすら感じていたのです。「安田純平さんが、、」と言っても日本人男性記者たちからは「かっこいいから関心あるわけ?」とか。話にもなりませんでした。

今だに思い出すのは、某新聞がPTSDで泣きじゃくる高遠さんの写真に「ごめんなさい」という見出しをつけたことです。利用する人間、騒ぐ人間がマスコミの中にいるとダメージは大きいと感じたのです。業界でいう「さく」っと仕事を仕上げることに何の意味があるのか、、

まさに間違ったら謝罪すればよいのです。例えばあんなに北朝鮮を擁護しておきながら、拉致が分かった途端しらーっと反北キャンペーンをする全国紙、地方紙。在日の人たちを話しをしていると「今までなんだったの?なんで今さら」という。この疑問に「へんしゅうきょくちょう」さんらは答えられるのかしら

Posted by: 沢宏子 | Sunday, February 12, 2006 at 10:47 AM

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